レミゼラブルはホントの感動を教えてくれた
学校の芸術鑑賞会で衝撃を受けたレミゼラブル。それは今の演出ではなく、リニューアル前の旧演出でした。
盆による舞台回転、初めての森久美子さん、アンジョルラスの逆さ吊り、そして自殺の演出と演技。
これが今でも覚えていて、かつ新演出で記憶が上書き保存されていない、旧演出の思い出。
その中でも色あせず、今も語れるのはジャベール自殺シーンですね、自分は。このシーンには、ミュージカルの複合芸術たる真髄が詰まっていると思います。
今のシーンも大好き。でも同じくらい旧演出も大好き。
まぁ一旦、自殺はおいといて。
初めて観たレミゼラブルの舞台。
ただただ舞台、オーケストラ、演出、演技に圧倒された1回でした。
観終わった後も体に衝撃が残り、音楽と歌が体から抜けない日々が続きました。
耳じゃないんです!皮膚に届いた生の音が身体全体に響き渡るような、染み渡るような、滝に打たれるような、そんな感覚に襲われたんです。
目をつむれば、民衆の歌を高らかに歌うラストシーン、そしてジャベールの自殺のシーンを脳がなんどもなんどもリピートを繰り返す!
こんな恐ろしい!?体験を受けたのは、後にも先にもレミゼラブルしかありません。
高校生でお金も時間もなかったので、もう一度観るという選択肢はありませんでした。せっかく帝劇に近かったのにな....。
(お小遣いナシ、バイトは学校で禁止、塾通いの日々。思い返してもツマラン学校生活だったな。)
勉強に関係ないものは購入できない環境だったからさ、CDも買えない!だからとにかく学校の図書館で原作を読み漁りました。
ヴィクトル・ユゴーの原作小説って見たことあります?
文庫サイズでさ。
上巻、中巻、下巻もあって、くっっそ分厚い!
でも原作小説でしか、レミゼラブルをリフレイン出来なかったので、図書館で飽きもせず、めちゃめちゃ読み込みました。
なんどもなんども。
なんどもなんどもなんども!
閉館まで図書館に残っている自分をみた担任の先生に、勉強頑張っているって勘違いされるほど、通いつめていましたなぁ。
そして、頭からレミゼラブルが離れたのは確か冬くらいかな。(劇を観たのは夏前だぞ、おい)
それまで頭から抜けないなんてさ、
レミゼラブルはマジで危険極まりない体験だったと、ほんとに思います。
そして、時間はないけど金はある社会人となり、レミゼラブルの舞台を再び観てしまい、今に至る!
結論:レミゼ マジヤバイ。