ミュージカル感想健忘録

レミゼを中心とした観劇記録を書き留めるため

ジキル&ハイド 感想 石丸さんの熱演悲劇にホロリ

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ジキル&ハイド!

石丸幹二さん主演!スカピン以来の公演です。

東京公演を観てきましたが名古屋も大阪も観に行きたいくらい感動!チケットを買い足して計2回も観てきました……。

予習は今回も一切せず、

10年前くらいに読んだ原作小説の記憶と、ジキルとハイドの役代わりがスゴいという前評判、「時が来た」を歌う石丸さんをテレビで観たくらいの知識で向かいました。

もうね!

ジキル博士の叫びが痛いほど分かるのがつらい!

正義と悪を分離するって、そんなの無理に決まってるけどさ。でも分離できたら世の中が良くなるんじゃないかなって、一度は誰でも思うことではないでしょうか?

哲学と生物学が好きだった高校時代、そんなことばかり考えていたので(笑)だから小説「ジキル博士とハイド氏」を読んだんだろうな自分。

しかもミュージカル版だと、年老いて人格が変わってしまった父を元に戻したいっていう動機もあるんです。

祖父が認知症で人格が変化して行く様を見てきた自分としては、ジキル博士の研究をバカには出来なくて。

人体実験を認めてくれない理事の人達に怒るジキル氏に感情移入しまくりで最期の悲劇な結果に涙がホロリ。

でも倫理的に許せないから研究を認めない理事の考えも分かります。今の科学でいうと、遺伝子組み換えとか再生医療とかかな。

ただ、殺される理事の面々に同情の余地なしなクズっぷりを見せつけられてから殺されるので、妙なスカッとした気分になるのは何故なんでしょうね?

(川口さん演じるサベージ伯爵の殺害シーンなんて、吉本新喜劇的なノリがあって笑いがこみ上げてきました。私だけ笑)

「嘘の仮面」「事件!事件!」などの歌やダンスが衝撃的で、まだ耳と目に残ってます。畠中洋さんが一発で大好きになりました。

あと、最後のジキルとハイドの人格が行き来する「対決」なんて衝撃がスゴい。ズドーンとスゴいものが身体を走りました。スゴいものを私は観ているんだ、という感動の波が頭を駆け巡りました。混乱のままに2回目のチケットをネットでポチりしたくらいの衝撃!

 

マジで大阪公演、観に行こうかな…と本気で悩んでる今日この頃。名古屋は終わっちゃったし!