ミュージカル感想健忘録

レミゼを中心とした観劇記録を書き留めるため

博多座初日を購入してしまいました。

公式ブログ、更新されてましたね。
博多座の準備をしてまーすっていう内容でした。


なんとなーく興味本位ですよ?
博多座の公式ページでチケットの残りを見てしまいました。

東京公演は瞬殺だったしな〜
地方だって似た感じだろな〜
大阪みたいな奇跡はねぇよな〜

………
…………
……………


席がチラホラある!!
え!?初日が残ってるの!?


え??え?
しかも観てない吉原ジャベール??
さらに相手はヤンバルジャン!?





……気付いたら購入してました。


ヤバイ。博多は遠いからって敬遠してたのに。
なんで。なんで。なんで?

なんで席残ってるのー?

いやさ。
家族に博多行きたいって愚痴ったらさ。行きたきゃ行きなよ!って言われんだよね。

その言葉に吹っ切れた自分。




購入しちゃったよぉおおおおおっしゃあああ!
博多座初日、ゲットだぜ!!

レミゼラブルはホントの感動を教えてくれた

学校の芸術鑑賞会で衝撃を受けたレミゼラブル。それは今の演出ではなく、リニューアル前の旧演出でした。

盆による舞台回転、初めての森久美子さん、アンジョルラスの逆さ吊り、そして自殺の演出と演技。

これが今でも覚えていて、かつ新演出で記憶が上書き保存されていない、旧演出の思い出。

その中でも色あせず、今も語れるのはジャベール自殺シーンですね、自分は。このシーンには、ミュージカルの複合芸術たる真髄が詰まっていると思います。
今のシーンも大好き。でも同じくらい旧演出も大好き。

まぁ一旦、自殺はおいといて。

初めて観たレミゼラブルの舞台。
ただただ舞台、オーケストラ、演出、演技に圧倒された1回でした。

観終わった後も体に衝撃が残り、音楽と歌が体から抜けない日々が続きました。

耳じゃないんです!皮膚に届いた生の音が身体全体に響き渡るような、染み渡るような、滝に打たれるような、そんな感覚に襲われたんです。

目をつむれば、民衆の歌を高らかに歌うラストシーン、そしてジャベールの自殺のシーンを脳がなんどもなんどもリピートを繰り返す!


こんな恐ろしい!?体験を受けたのは、後にも先にもレミゼラブルしかありません。

高校生でお金も時間もなかったので、もう一度観るという選択肢はありませんでした。せっかく帝劇に近かったのにな....。

(お小遣いナシ、バイトは学校で禁止、塾通いの日々。思い返してもツマラン学校生活だったな。)

勉強に関係ないものは購入できない環境だったからさ、CDも買えない!だからとにかく学校の図書館で原作を読み漁りました。

ヴィクトル・ユゴーの原作小説って見たことあります?

文庫サイズでさ。
上巻、中巻、下巻もあって、くっっそ分厚い!

でも原作小説でしか、レミゼラブルをリフレイン出来なかったので、図書館で飽きもせず、めちゃめちゃ読み込みました。

なんどもなんども。
なんどもなんどもなんども!

閉館まで図書館に残っている自分をみた担任の先生に、勉強頑張っているって勘違いされるほど、通いつめていましたなぁ。

そして、頭からレミゼラブルが離れたのは確か冬くらいかな。(劇を観たのは夏前だぞ、おい)

それまで頭から抜けないなんてさ、
レミゼラブルはマジで危険極まりない体験だったと、ほんとに思います。

そして、時間はないけど金はある社会人となり、レミゼラブルの舞台を再び観てしまい、今に至る!


結論:レミゼ マジヤバイ。

親孝行でチケットを手放したヤツはどこのどいつだーい?

私だよ!


…実はチケット購入をモタモタしてしていて、帝劇公演ほぼ売り切れ状態の中、かろうじて残っているチケットで、バルジャン役3人は被らないようかつ、川口ジャベールを多めにピックアップしたんです。

ヤンバルジャン・川口ジャベール
吉原バルジャン・岸ジャベール
ヤンバルジャン・川口ジャベール
福井バルジャン・岸ジャベール

そしたら、こうなりました。

……吉原ジャベールは、とれなかった……。無念!

でも川口ジャベール2回ゲット!って喜んでたらですね、すごいことを思いだしました。

親元を旅立つ前、親孝行のつもりで2015年版を一緒に観に行ったことを!

そしたら母がレミゼラブルの虜になってしまったことを!!

と・く・に!ヤンジュンモさんの大ファンになっていたことを!

そしてチケットをまだ購入していないと、うっかり母の言葉を聞いてしまったことを!


ここで私が購入した組み合わせを確認してみよう★

ヤンバルジャン・川口ジャベール
吉原バルジャン・岸ジャベール
ヤンバルジャン・川口ジャベール
福井バルジャン・岸ジャベール


ってヤンさんと川口さんのペア率100%じゃねぇかよ!!

神は我に試練をあたているのか?か?え?

母「私、買えなかったの。ヤン様のチケット購入出来てない?ない?ある?ヤン様以外のチケットはいらないの!」

の言葉にスッゲー悩んだよ。

バルジャンのフーアムアイ?
のように黙るも行くも地獄とはこのことだな!

悩んだよ。

「老母を無視して4回も観劇してスッキリするのか私は?いや、罪悪感が湧くだろうな。それにレミゼラブルを観て感動した!とか行って、母を無視して行くのか貴様は?おもっくそ劇のテーマが分かってねーぞ!それで感動した!とか言うのかてめぇはさ!」

「でもチケット獲得したのは自分だし、そもそも親孝行は2015年でもうこれっきり!って決めたじゃねぇかい。母は今まで私に何をしてきたというんだい?遅れてきた反抗期真っ只中のてめぇは、てめぇの幸せだけ感じて生きていきゃいいんだよ!」


……と心の葛藤応酬をし、厳粛に我が心と協議した結果、

母へヤンバル・川口ジャベを渡しました。

…1枚だけね!


だ・か・ら!
吉原バルジャン・岸ジャベール
ヤンバルジャン・川口ジャベール
福井バルジャン・岸ジャベール
の組み合わせしか手元に残りませんでした…。

川口さんでどハマりした自分としては、どーしても東京公演では我慢できず、大阪と名古屋を追加で購入するに至ってしまいまった次第です。

母からはヤン様2枚欲しいとせがまれましたが、川口ジャベールが相手である以上、そこは譲れない!そして、私もヤンさん大好きなのだ!

譲れない!絶対に!そこは!!


結論:チケット購入は解禁日にすばやくゲットだぜ!

吉原ジャベールを犬に例えるなら?

犬に例えるならシリーズ最後は座長の吉原さん!

例えるなら、例えるなら……!
ってごめんなさい!今年は見てないのだ!

だから2015年の印象になってしまうのですが、吉原さんはしつけされたオオカミ、です。

……犬じゃないよ?ってツッコミは置いといて。

なんだろうか。
警察や法律という枠にハマった野犬といいますか、狂気が渦巻いている気がします。
川口さんとはちがった、狂気です。吉原さんは、冷たい狂気です。

厳しく身を律しているけども、法律を守ることが社会で生きること、生きることの全て。

法を神のように祈り、神の教えを説くことが職務であり人生の全てのような感じがします。

これがバルジャンによって法を神のように信仰しているのに、
「法に疑問を持ってしまった、神=法を疑うなんて、神に背いて見逃すなんて、自分はもう神の教えを説くに値しないし、生きる価値もない。神よ。私は自らを罰します」
とばかりに自殺してしまった、というような印象を受けました。

今年の吉原ジャベールはどうなんでしょうか?
みたいよー!岸さんみたいに、あらたなジャベール像を発見したい気持ちと、川口ジャベールをもう一度みたい気持ちが渦巻くー!!!

結論:複数キャストは全部買いなさい。それが神の御心だ。

はぁ。名古屋、まだ買い足せるかなぁ?

岸ジャベールを犬に例えるなら?

犬に例えるならシリーズ!

川口ジャベールを猟犬系ブルドッグと例えるなら、岸さんのジャベール像は忠犬系レトリバーかな。

法に忠実正義で使命に燃えてる、法の道を堂々といく感じがします。岸さんからは。エルガーの威風堂々をBGMに仕事してそうな感じです。マジメさがアダとなり、信じていた法律の道を歩めなくなり、よりどころが崩壊して自殺したのかな、という解釈ができるジャベールと感じました。

2015年には、あまりピンときませんでしたが2017年は心にズドーン!と演技がヒット!!

東京の最後のチケットは岸さんだったので、というか3枚中2枚も岸さんでさ、少しガッカリしていたのですが、スッゲーかっこいいジャベールを見せてくれました!

岸さんタッパもいいし、正統派な主人公顔だからバルジャンもいけんじゃね?と思いました。

こんな聖なる正義に溢れたジャベールの解釈もいいんだなぁと、改めて役者さんの力に驚かされました。

ジャベールがヒーロー、バルジャンが悪人に見えた、そんな演じ方でした。


結論:岸ジャベールも大好きになったぞー!2017年レミゼ最高!!

川口ジャベールを犬に例えるなら

原作では猟犬と比喩されるジャベール。
川口さんのジャベールは間違いなく猟犬型ブルドッグです。


あのジッと見つめる独特な目!
猟犬のように執拗に追いかける様!
今にも飛びかかるような勢い!
バルジャンみんなタッパいいのに、1人で向かっていく問答無用な姿が猟犬のソレと似ています。

感情を爆発させ、自らの思う正義に反する悪党を捕まえるために必死な姿。
妄執、怨念とはこのことかってくらいにドロドロとした感情をにじませる演技に、マジで感動。

感動してファンクラブに入ろうかなと思ったくらい、心を動かされたぜ……。

自分の思い描くジャベール像と、川口さんのジャベール像がきっと合致しているのでしょうな。

今年も川口さんのジャベールを見るぞ!と息巻いていた自分でした。

ジャベール川口竜也さんの演技がどハマり!

ジャベールが一番好きなキャラクターです。

若かりし頃に観た学校の芸術鑑賞会。
旧演出版だったのですが、とくに印象に残ったのがバルジャンとジャベールの関係性。

…そして橋がスッと上がり、ホントに落下して川で溺れ死ぬように感じた演出と演技。

当時みた日にちが曖昧なので、演じていた方の名前は分かりません。

でもすごく感動し、学校の図書館で原作小説ジャベールのシーンを読み漁ることをしてました。

(テスト前に図書館にこもる私を見ていた担任は、ヤル気に溢れていたからテスト結果が悪いけど怒らないで欲しいと三者面談でフォローされた思い出。先生、すみません!テスト勉強しないで、クソ分厚いレミゼ小説を読み込んでいただけなんです!)


そして2015年に川口さんのジャベールを観た時、囚人のシーンから記憶のジャベールとピタッとハマったんですよ。
(美化された記憶のジャベールかもですが…笑)

川口さんのネチッこいバルジャンを追いかける様や歌声、演技。

ちょっと情けない感じや、原作挿絵のイメージであるブルドックのようなナリはまさにジャベールの生き写しのように感じます。

岸さんや吉原さんのジャベールも大好きです!
ただ、私個人の好きなジャベール像とマッチしているのが川口さんです。

溢れでるジャベール愛。
川口ジャベールの魅力。

もっともっと語りたいけど長くなりそう!
今日はここまで!